INTRODUCTIONFOR TECH理系特集サイト
理系の力で、
変化を起こせ。
SCROLL DOWN
SPECIAL INTERVIEW
デジタル戦略トップメッセージ
商工中金が理系人財を求める背景とは。そして、目指す未来とは。
デジタル戦略に関わる担当役員、採用責任者が語ります。
SPECIAL INTERVIEW デジタル戦略トップメッセージ
![テクノロジーの力で日本の未来を変える](../../assets/img/tech_talk_img01.jpg)
データで新たな価値を創造し、
日本の中小企業を強くする
商工中金が理系人財を求める背景とは。そして、目指す未来とは。
デジタル戦略に関わる担当役員、採用責任者が語ります。
PROFILE
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鍜治 克彦
KATSUHIKO KAJI
取締役専務執行役員
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椎野 英樹
HIDEKI SHIINO
デジタル戦略部 参事役
デジタル時代の変化をチャンスととらえ、
商工中金の競争力を上げる
なぜ商工中金は理系採用に注力しているのでしょうか。
鍜治
- 金融機関の本質とは情報産業です。中小企業の悩みに寄り添い、課題を解決すること。そして、融資に際して与信判断を行うこと。これらすべての活動にデータが求められています。テクノロジーが急速に進化するなか、データの重要性はますます高まっており、AIなどによるデータ利活用は急務となっています。また、カーボンニュートラル実現のためのCO2排出量見える化、販路拡大のためのEC導入をはじめ、今後の中小企業の事業発展にはテクノロジーの力が欠かせません。金融業界もIT技術と金融サービスを融合させた「FinTech」が注目を集めるようになりました。このように中小企業はもちろん、商工中金にとってもDX化は最重要課題であり、その推進・達成のために理系人財が必要であると認識しています。
DX化が推進されると、どのような未来が訪れるのでしょうか?
鍜治
- すべての経済主体がデジタルでつながる第四次産業革命が起きるでしょう。例えば製造業の場合、ロボットによる生産現場の自動化や需要傾向予測が浸透することで、一体的な生産管理が行えるようになります。欧米企業や国内大企業と中小企業の間にはまだまだデジタル・デバイドがあるため、テクノロジーを活用してギャップを埋めることで、中小企業のビジネスに変化を促したいと考えています。
デジタルやデータの活用について、具体的なイメージを教えてください。
鍜治
- 商工中金は全国に約100支店ありますが、一つの県に一つの支店しかないエリアも存在します。そのようなエリアは、お客さまを訪問する際に片道2時間かかることも珍しくありません。そこでお客さまの所在地を地図にマッピングし、自動で効率的に回るルートを算出するシステムができれば、営業活動の更なる効率化につながります。また与信判断において、入出金データをリアルタイムに取得することで、よりスピーディかつ実態に即した提案ができるようになります。これらのデータ蓄積は単なるファイナンス支援にとどまらない、更なるソリューション提案にも活かせるはずです。データをマッシュアップし、新たな価値を生み出して商工中金の競争力を上げたいと考えています。
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唯一無二の膨大なデータを活用し、
情報銀行を目指す
理系人財にどのような活躍を求めていますか?
鍜治
- 学問としての研究ではなく、実体経済のフィールドで中小企業の経営課題に向き合うことが我々の使命です。リアルな経済や人間に興味関心があり、社会にコミットする気持ちを持って、臨機応変にチームプレイでイノベーションを起こしてほしいですね。例えば中国の金融機関は1秒で与信判断を行うサービスを展開しています。人格や経済状況、経営状態、業界の将来展望など、様々な情報起点から分析するAIの金融審査アルゴリズムを設計し、返済確率を算出して融資判断をしています。これは統計の回帰分析やベイズ推定法といった手段で生み出されているのでしょう。金融という大きな可能性に満ちたフィールドで、持ち前の探求心を活かしたチャレンジをしてほしいと思います。
最後に学生へのメッセージをお願いします。
鍜治
- 中小企業は様々な経営課題に直面しています。人手不足や為替変動、資源高、コスト競争などを背景とし、従来の手法ではビジネスが成立できない環境となっています。商工中金はこれまで以上にお客さまのニーズに寄り添って分析し、ファイナンス支援と他ソリューションを連動させることが求められています。今後商工中金が民営化されることで、ITや人材派遣サービスなどを子会社化し、新たなソリューションを提供していくことも可能になります。中小企業のあらゆる課題に対し、データサイエンスやエンジニアリングのパワーを発揮し、日本経済の未来を変えてほしいと考えています。
ぜひ、私たちに皆さんの力を貸してください。
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理系人財の力で、
イノベーションを起こしたい
どういった理系人財を求めていますか?
椎野
- 数理能力や数理論理的思考能力を活用し、研究活動で培った仮説検証型PDCAを重ねていくことで、商工中金にイノベーションを巻き起こす人財を求めています。理系教養課程における数学、具体的には、解析学、線形代数学、確率論を基とした数理統計学などを活用する機会が多くあります。忍耐強く課題に向き合い、これまで身に付けてきた専門知識を活かしながら、実際のビジネスの場で活躍したいと思う方を歓迎します。
理系人財にどのような活躍を求めていますか?
椎野
- 80年以上の歴史を持つ商工中金が蓄えたデータですが、現在は体系的に活用されていません。営業店の現場では、個々の経験に基づいて必要な情報を選択し、属人的にお客さまに関する洞察を行い、様々な判断に用いているのが実情です。しかし、これまでノイズとして軽視されていた情報の中にも、お客さまや商工中金にとって有益なヒントが隠されている可能性があります。新技術を活用しながら、データが持つポテンシャルを最大限に引き出し、お客さまと商工中金の成長に貢献する皆さんの活躍を期待しています。
商工中金で働く魅力について教えてください。
椎野
- 商工中金は7万社以上の中小企業と取引をしており、そのデータを長年にわたって蓄積してきました。地域や産業によって中小企業は異なる特色を持ち、多様性に富んでいることを我々は肌感覚では理解しています。そのような特異性・多様性に満ちたデータを分析し、これまで見えなかった法則を発見することで、日本経済を支える中小企業の成長を支援できることは大きな魅力のひとつであると考えます。
商工中金だからこそできることはありますか?
椎野
- 商工中金は中小企業専門の金融機関で、様々な規模や業種の企業と取引を行っています。専門性が高いため、所有している中小企業データの粒度は細かいです。また、日本全国に拠点を持つことで、地域ごとの特性やトレンドを比較分析し、中小企業の成長を支えるための最適なサポートを模索することが可能です。規制などの問題はありますが、将来的には他銀行や他業界企業からも求められる「プラットフォーマー」として、データ活用の基盤を構築していきたいと考えています。皆さんには、そのような競争力を持つ専門家集団の一員となっていただきたいと期待しています。
最後に学生へのメッセージをお願いします。
椎野
- 皆さんに商工中金を選んでいただくために、私たちは皆さんが働きやすい環境を整備することに力を入れていきたいと考えます。そしてキャリア構築支援の例ですが、1on1ミーティングを通じたキャリア形成に関する悩みの解消や、教育体制の更新整備についても随時前進させています。「この業務を遂行するためにはこの機材やソフトが必要だ」といった情報もぜひ教えてください。皆さんの声を反映しながら、現場の視点を重視して環境整備に取り組みます。
また商工中金では、リモートワークを含む様々な施策を導入して、多様な働き方をサポートしています。その一方で、対面でコミュニケーションをとることも重視しており、コラボレーションを促進していますが、一人ひとりの事情に合わせた柔軟な働き方の実現を可能な限り優先させたいと考えています。中小企業金融という変化の渦中にあるフィールドで、日本の中小企業の未来を築いていきたいと考えている皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
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JOB & FIELD
職種紹介&活躍するフィールド
商工中金では、理系の皆さんが培ってきた素養やスキルを活用、
磨き上げることができる職種とフィールドを多数用意しております。
フロンティアシステムアーキテクトは、AIや機械学習を含む先端技術を活用し、社会に不可欠なソリューションや未来のビジネスを生み出し、社会を支えるシステムの設計・実装・改良に携わります。
この職務では技術的知識と応用スキルが不可欠です。加えて、コミュニケーション能力・問題解決能力・創造性なども求められます。急速に進化する技術分野であるため、柔軟性や常に学び続ける姿勢も重要です。
将来的にはこの分野の専門家として、企業や社会の競争力を高める役割を果たすことが、あらゆる領域で期待されるでしょう。
オートノミックシステムアーキテクトは、自動化やエラー検知などを通じてシステムを自律的に動作させるための設計を行います。
この職務では幅広い層の高度なテクニカルスキル・プログラミングスキル・データベース管理の知識が不可欠です。加えて、システム全体の理解力・問題解決能力・プロジェクト管理能力なども求められます。最新のトレンドと新技術に対する探究心を持つ柔軟性と学習意欲が求められます。
システムの肥大化に苦しむ企業は非常に多いため、このポジションの将来性は非常に高いと言えるでしょう。
データサイエンティストは、ビジネス上の課題や機会を特定するために大量のデータを分析し、価値ある情報を抽出します。
この職務では、データ前処理やモデリング、プログラミングのスキル・データ分析ツールの知識が不可欠です。加えて、ビジネスの理解・コミュニケーション能力・探索能力なども求められます。次々と新たな手法が開発されている分野であるため、継続的学習と技術トレンド追従能力も重要です。
データはますます増大しており、数理的手法でこれらを操るこの職種の需要が尽きることはしばらくないでしょう。
データエンジニアは、データベース構築・ビッグデータ処理・データ分析のための各種操作を通じてビジネス上の価値を生み出します。
この職務では、データベース技術・データ操作のためのプログラミングスキル・データ分析や可視化ツールのスキル・ETLプロセスの知識が不可欠です。加えて、ビジネスの理解・コミュニケーション能力・問題解決能力なども求められます。
元々引く手数多の職種ですが、データエンジニア経験は、他のデータ関連職種へのステップアップのみならず、他のシステム領域へのドメインチェンジにも役立つことでしょう。
クレジットリスクマネジメントクオンツアナリストは、金融業界でクレジットリスクを評価しモニタリングする専門家です。主に顧客や取引先が債務不履行に陥る可能性について焦点を当てます。
この職務では、ファイナンスの知識・データ分析や統計モデリング、プログラミングのスキルが不可欠です。加えて、管理領域に踏み込むことを想定すると、チームワーク・問題解決能力なども求められます。
経済環境変動・規制強化・技術進化などに適応することが不可避であるため、金融業界で広く活躍できる可能性が非常に高いでしょう。
あなたがこれまで培ってきた専門的な知識や技術を、私たちの会社で活用したいと思っています。当金庫においても新たなビジネスアイデアを模索しているため、私たちは具体的なアイデアを積極的に求めています。
そこで、面接の際にはぜひあなたのアイデアを提案していただきたいと思います。どんな内容でも真摯に聞き入れ、直面している現実問題を考慮しながら発展的な議論を行いたいと考えています。あなたのアイデアが当社に適合する場合、新しいポジションを設けて全力で取り組んでいきたいと思っています。
CAREER
理系が描けるキャリア
各職種において専門分野のプロフェッショナルとしてスキルを磨き、
社内外問わず活躍の場を大きく広げることが可能です。
他組織に移れば任意のタイミングで機会を掴めるかもしれませんが、
当金庫も負けずに魅力的な機会を創出して参ります。
INTERVIEW
理系社員インタビュー
商工中金では、幅広いフィールドで理系社員が活躍しています。
商工中金で働く理系社員をご紹介します。
INTERVIEW 理系社員インタビュー
![データ分析こそが、意思決定の礎になる](../../assets/img/tech_interview_img01.png)
リスクマネジメントを通じて
安定した取引環境をつくり上げる
長坂 晃希 KOKI NAGASAKA
リスク統括部
2015年入社/理学部卒
数学科で統計学を学ぶ。アルバイト先の社長の人間的魅力に惹かれ、経営者を支える仕事に就きたいと思うように。直接経営者と対話して貢献できること、また統計学の知識が活かせると思い商工中金に入社する。法人営業を経て、現在はリスク統括部に所属。取引先の財務状況やリスクを定量的・定性的に判断してリスクコントロールを行う。
就職活動~現在の仕事
尊敬できる経営者に
直接貢献できる仕事が魅力
大学時代の研究内容を教えてください。
子どもの頃からコイン集めが趣味で、お金や確率を身近に感じていたため、大学では統計学を専攻しました。ゼミの仲間とともに統計や確率の書籍を読み込み、基礎全般を身につけました。
なぜ商工中金に入社したのですか?
アルバイト先の社長とお話した時に、日々勉強して高みを目指している姿に魅力を感じ、このような人のために役に立つ仕事がしたいと思うようになりました。興味のあるお金と統計学の知識を活かして経営者に貢献できるのは金融業界だと思い、なかでも商工中金は中小企業専門の金融機関で経営者と一緒に仕事ができる点に魅力を感じました。選考でお会いする社員の方々も柔らかく魅力的な人ばかりで、ここで働きたいと思い入社を決めました。
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現在の仕事内容を教えてください。
リスク統括部にて信用リスク管理・査定業務に携わっています。取引先の財務状況を分析し、リスクを定量的かつ定性的に判断して信用リスクをコントロールするのが役割です。また、企業の業種や属性ごとにデータを蓄積してポートフォリオを作成し、傾向分析した結果を経営に報告しています。分析業務では、大学時代に学んだ統計学の知識を実践的に活かせていますね。
変化へ、踏み出せ。
データ分析を通して
経営判断に寄与する面白さ
印象的なエピソードを教えてください。
大口与信への商工中金の取り組み方針を決めるためのデータ分析が印象的です。大きな金額を融資する場合、慎重に取引先の信用リスクを判断しなければ、万が一の場合に当金庫へ与える影響も大きくなってしまいます。リーマンショック時期も含めて過去数十年間の取引先データを抽出し、分析に適した形になるまで何度も加工しました。試行錯誤を繰り返して傾向分析を行い、その結果を経営層に説明して適切なリスク管理に寄与できました。
どのような変化や成長を感じましたか?
重要な意思決定を行うための基礎となる、攻めるためのデータ分析の重要性を再認識できました。また、法人営業時代は一人で仕事を完結させることも多かったのですが、リスク統括部では上司や関係者など様々な人の協力を得て、意見を聞く必要があるため、密に連携を取りながら仕事を進める力も身につきましたね。
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現在挑戦していることを教えてください。
新分野の業界やスタートアップ企業に対するモニタリングの枠組み作成に挑戦しています。従来は決算書を元にリスク分析していましたが、決算書がなかったり投資のために赤字になっていたりするため、新しい枠組みで判断しなければなりません。答えがない仕事ではありますが、議論を重ねて最適解を見つけていこうとしています。
今後の展望
高度なリスクマネジメントで
お客さまに安定した支援を
仕事のやりがいを教えてください。
過去20年以上の取引先のデフォルト情報を元に、統計学などの知識を駆使してデータ分析を行い、その結果が商工中金の意思決定の基盤となることにやりがいを感じます。リスク管理やビジネス戦略の形成、そして効率的な運用に貢献できる面白さがありますね。
今後の展望は?
リスクマネジメントの高度化を図り、当金庫の財務の健全性を高めることで、取引先への安定した支援に寄与するだけでなく、そのプロセスを通じて自分の能力向上にもつなげていくのが目標です。また、データ分析に優れたPythonを活用できるように現在勉強中です。機械学習で高度な分析を行い、業務のレベルをもう一段階上に引き上げたいと思います。
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求職者へのメッセージをお願いします。
商工中金の取引先は中小企業なので、お客さまも百戦錬磨の社長がほとんどですが、そのような社長と一緒に仕事ができる職場はあまりないと思います。経営者と対等に仕事をするのは大変ではありますが、大きな成長につながります。また、当金庫の社員は人格者が多く、お互いを尊重している方ばかりで働きやすく、自己実現も叶えられると感じています。就活では自己分析を通じて軸を持ち、自分の“好き”を活かせる企業を探してください。
- “理系”が活きる業務・フィールド
-
数学力や数字感覚が仕事で活かされています。データ分析では、数値変化の要因を仮説立てて検証するという理系の素養が役立っています。また、数字への苦手意識がないのも強みになるはずです。法人営業では日々数字が書かれた決算書を扱いますし、お客さまとも数字をベースにお話するので、数字が得意というのは大きな武器になります。
INTERVIEW 理系社員インタビュー
![知識と経験を武器に、未来を垣間見る](../../assets/img/tech_interview_img02.png)
あらゆる可能性を探求し
1兆円にも上る資金を運用する
藤吉 亮輔 RYOSUKE FUJIYOSHI
資金証券部
2017年入社/システム情報工学研究科卒業
大学院で金融市場のシミュレーションをテーマとし、AIを用いた投資シミュレーションを研究。そこで培った金融の知識を活かしたいという思いと、「中小企業を支える」という商工中金のコンセプトに惹かれて入社。営業窓口として約4年勤務した後、資金証券部へと異動。現在は資金証券グループにて、主に国内債券の運用に従事している。
就職活動~現在の仕事
情報と金融の知識を掛け合わせ
やりがいある仕事に挑戦したい
大学時代の研究内容を教えてください。
大学では情報系の学科を専攻していたこともあり、プログラミングやロボット、AIなどについて主に学んでいました。その後、卒業研究を進めるなかでシミュレーション系の研究室に入り、大学院へと進学。ただ単に物体の動きをシミュレーションするのも味気ないと思い、金融市場のシミュレーションを研究テーマに掲げ、自作のAIに仮想取引させて、得られた結果と現実とフィットするかどうか、その取引内容から読み取れる投資家行動を研究していましたね。
なぜ商工中金に入社したのですか?
就職活動を始めたころは、学生時代の学びを活かしたいとの思いから、シンクタンクや証券会社でアクチュアリーのような仕事を探していました。ただ、会社ごとの違いを明確に感じることができず、決めかねていたんです。そんな時、偶然祖父が昔に会社経営をしていたということを知り、融資の仕事にも興味を持つように。銀行を中心に色々と見ましたが、なかでも商工中金が最も仕事の広がりがあると感じ、入社を決めました。
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現在の仕事内容を教えてください。
資金証券部資金証券グループに所属し、国内債券の運用に従事しています。商工中金ではお客さまから預金をお預かりし、それを元手に別のお客さまへと融資をするのがメインの事業ですが、すべての預金が使われているわけではありません。その使われていないお金を運用し、景気や社会情勢の変化があっても商工中金が存続していけるように安定収益を確保するのが、私たちに与えられた使命です。
変化へ、踏み出せ。
広い視野と柔軟な姿勢を持ち
あらゆる変化に対応する
現在の仕事のなかで思い出深い出来事はありますか?
コロナをはじめとする社会情勢の大きな変化によって、インフレになりつつあった日本では、2023年度の下期に日銀の金融緩和修正懸念がありました。一般的に、金融政策によって金利が上がると、当金庫が保有する債権の価値が下がってしまいます。そのため、私たちの行う国内債券の運用において、将来的なリスクが発生する確率が高くなっていました。
ピンチをどのように乗り越えられたのですか?
簡易的なものではありましたが、シミュレーションツールを自作し、さまざまなシナリオの発生確率を想定したうえで、予想収益をシミュレーションしていきました。そうして入念にシミュレーションをした投資戦略を役員に説明し無事承認を得ることができたんです。運用自体も、結果的に一時的に金利が下がって債権の価値が上がったことにより、数億円の利益につなげることができました。
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この経験によってどのような変化・成長を感じますか?
これまでは特定のシナリオを作り、そのなかの一つを選ぶような感覚で動いていましたが、最近ではそれぞれのシナリオを変に固定せず、グラデーションを付けていくようなやり方に変わりました。要素が複雑に絡み合い、その動きを正確に予想することが不可能な金融市場において、絶対の正攻法というものはありません。だからこそ視野を広く持ち、偏り過ぎない相場観を持つことが大切なのです。
今後の展望
培ってきた知識と経験を活かし
商工中金の未来を支えていきたい
資金証券部での仕事のやりがいを教えてください。
運用金額が数千億~1兆円程度、そして一つひとつの取引も数十億円以上の規模を持つため、当金庫全体の収支に与える影響はかなり大きく、そこがやりがいにつながっています。もちろん相応のプレッシャーはあり、相場変動の予測も簡単ではありませんが、だからこそ追求していく楽しさもあると言えますね。
今後の展望は?
私たちは今、日銀のマイナス金利解除やFRBによる利下げ、さらにはロシア・ウクライナ、イスラエルの地政学など、グローバルな金融環境の転換期に立ち会っています。今後数年間で大きく変化するであろう金融環境の下でも、安定した収益を確保できる有価証券ポートフォリオを構築していかなければなりません。また学生時代には金融市場のシミュレーションやAIの開発を専門としていましたので、今後は市場のシミュレーションに基づく予測や、当金庫や顧客のAI導入に関わる仕事にも役立てていけると嬉しいです。
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求職者へのメッセージをお願いします。
商工中金は学生生活のなかで触れる機会がほとんどない金融機関ですし、その成り立ちや意義は一見すると保守的な企業だと思われますが、決してそんなことはありません。私の周囲にも新しいアイデアやバックボーンを持った人がたくさんいますし、そうした人々がたくさん活躍しています。求職者の皆さまが持っている考え方や知識は、他の人にはない独自の強みとして、業務に生かせる土壌は整っています。皆さまに刺激を貰いながら一緒に働けることを心より楽しみにしています。
- “理系”が活きる業務・フィールド
-
数字に抵抗感がない事は、当金庫におけるどの業務でも強みになります。特に融資業務であれば、お客さまの商流の強みや弱みを数字で捉え、そのうえで提案をロジカルに説明できることは、理系の能力を活かせる場面だと思います。また私の所属している本部では、誰も経験したことがない業務や環境の下で、自分なりの調査や分析を行ったうえで仮説を立て、その検証行うプロセスが必要となりますが、これは研究や論文執筆のプロセスと似ているのではないでしょうか。
INTERVIEW 理系社員インタビュー
![デジタルの力で組織を変える、日本を変える](../../assets/img/tech_interview_img03.png)
データを利活用して
さらなる価値を発揮するために
終夜 太朗 TARO SHUYA
デジタル戦略部
2021年キャリア入社(前職:FinTech企業)/理学部卒
ATMでリアルタイムに入出金できる仕組みに興味を持ち、FinTech企業に入社。より広い観点・裁量を持ち顧客課題を解決したいと考え、商工中金に転職する。現在はデジタル戦略部に所属し、ソリューション提供・業務効率化・顧客関係管理スキームを開発する『TUNAGARU』プロジェクトの非機能分野等を通じ、商工中金のデジタル戦略を推進している。
就職活動~現在の仕事
システム領域に限定せず
お客さまの課題を解決するため転職
大学時代の研究内容を教えてください。
理論分野の物性物理を勉強していました。具体的には、量子力学に基づいて電気伝導を取り扱いました。「自分の手を動かし、自分の目で見て、自分の頭で考える」というプロセスを徹底的に叩き込まれたのを覚えています。
準周期コサインポテンシャルを持つPeierls-Harperモデルにおける電荷輸送について研究し、一次元量子細線におけるランダウアー型コンダクタンスを計算しました。またThue-Morseモデルにおけるコンダクタンスも計算しました。これらの研究結果は社会人4~5年目のころに英訳し共著にてJournal of Statistical Physicsに投函しました。
幼少期から始まった勉学の集大成として形にできた喜びもありましたが、その基礎である日本社会そのものへ私という存在や価値を還元できているのか、ということを漠然と考えるようになりました。
なぜ商工中金に入社したのですか?
アルバイト代などをATMで引き出す時、「カード一枚で全国どこでもリアルタイムで入出金できるとは、どのような仕組みで動いていて誰がどう運用しているのだろうか」とふと疑問に思ったのをきっかけに、新卒では金融×システムの世界に足を踏み入れ、FinTech企業でシステム開発に携わっていました。6年ほど上流工程~下流工程の実務を経験。また、(当時の)先端技術のPoC業務にも携わりました。システム開発の立場に限定せずお客さまの課題を解決してみたいと思うようになり転職を決意しました。
そもそも私は生まれ育った日本が好きです。その経済を支えているのは、(企業数の割合では)99%以上の中小企業と1%未満の大企業です。中小企業といってもその実情は様々で、世界市場の獲得につながる先端技術を取り扱っているところや、日本の伝統や特性、地域資源を活用しビジネス展開しているところなど多岐にわたります。私が習得してきたスキルやノウハウを、商工中金を通じてその先のお客様へ付加価値として提供できれば、日本で働く多くの方々、ひいては日本の未来のために貢献できるのではないか、と思い入社しました。
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現在の仕事内容を教えてください。
デジタル戦略部に所属し『TUNAGARU』プロジェクトに参画しています。顧客との関係性を管理するスキームと顧客との接点を作るスキームを一体開発するというコンセプトで、ゆくゆくはデータを集中管理することで分析の幅を広げることを目指しています。プロジェクトを着実に進めること、及び将来的な応用に大きく関わる非機能分野の方針策定、意見調整や、保守運用体制の具体的検討を担当しています。
保守運用体制についてはSCS※と共に、中長期的な開発組織の在り方や開発人材育成スキームの検討を進めており、商工中金グループ全体で未来を見据えた取り組みをしています。
※SCS(商工中金情報システム):商工中金グループのIT・DX関連業務を支えるIT企業
変化へ、踏み出せ。
合理的かつ客観的な判断を
促すためのアプローチ
印象的なエピソードを教えてください。
イメージしやすいところだと、データ暗号化要否の検討が印象に残っています。暗号化はセキュリティの観点から必須と思われがちですが、データの利活用においては大きな壁となってしまうこともあります。漠然とした不安感だけから無条件に暗号化するのではなく、実際の設計仕様や技術的な要素からわかるリスクやデメリットと、それらを受容したときのメリットを比較衡量し方針を決めるべきだと考え、ステークホルダを巻き込んで議論しました。
どのように課題を解決しましたか?
リスク管理を担う関係者は多岐にわたります。どこで誰が何を担当しているのか、各課題は誰と議論すべきかなどを整理し、場所・人・権能を表す地図のようなものを描きました。そして、不正アクセスの手法やインシデント発生時の影響など、考えられるリスクとその可能性を様々な文献や技術者へのヒアリングを通じて洗い出し、担当者に根拠を添えながら分かりやすく説明。印象ではなく事実に基づいた判断ができるよう、何度も打ち合わせを重ね、論理的・合理的・客観的に判断できる準備が整うまでを主導しました。やはり企業文化や特性はあり、最終的にはそれらを踏まえた意思決定の問題ですので、最後の判断は委ねました。
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どのような変化や成長を感じましたか?
一定の合理性が求められるシステム領域案件でも、理屈の正しさだけではなく、組織の背景と相手の立場を理解し尊重したうえでアプローチすることは重要です。前職でも泥臭い議論は経験しましたが、銀行の世界でも有効であると分かり自信がつきましたね。理系出身者は専門外の人に専門分野を分かりやすく伝える訓練をしてきていますから、そういった強みも活かせたと思います。
社内事例や同業他社事例、感情に捉われず、「自分の手を動かし、自分の目で見て、自分の頭で考える」という基本的な所作をどれだけ徹底できるかが重要なのだと思います。
今後の展望
先を見据えたデジタル戦略で
日本の中小企業を支えたい
商工中金の好きなところを教えてください。
自ら調べて実験する場合、必ず機器と費用が発生します。その投資の重要性を組織として認識しており、基礎的な分野に対しても前向きかつ柔軟に対応してくれる姿勢が好きですね。また、社員一丸となって中小企業のために取り組むという文化も心地いいです。
今後の展望は?
デジタル戦略部が主導する大型プロジェクトが続々とリリースされ、商工中金のデジタル戦略が加速する過渡期にいます。5年、10年先を見据えたデジタル戦略を策定し、データの利活用も含めた開発環境の整備をしたいです。また、金庫全体としての経営企画や人材育成、研究体制の確立などにも携わり、商工中金をより良い組織とするとともに、その先のお客さまへの付加価値を示していきたいと思います。
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求職者へのメッセージをお願いします。
「企業の未来を支えていく。日本を変化につよくする。」という商工中金の企業理念を現実のものとするため、理系知識の需要が加速度的に増加することは明らかです。日本の中小企業の実態と課題を見つめ、将来どうあってほしいか、そこに商工中金はどうあるべきかを考え、理系知識を手段の一つとして力を発揮しながら活躍してもらえると嬉しいです。
- “理系”が活きる業務・フィールド
-
「目に見えないことや直感に反する非自明なこと」に対しても論理的に、理路整然と、正しいことは正しく誤りは誤りと、根拠をもって分かりやすく伝えることができるのが理系人材の強みだと思います。ビジネス戦略を考え課題に向き合うにあたり、理系人材の強みを活かせる場は数多く存在しています。理系分野への投資も始まっているので、活躍できるフィールドはますます広がっていくと確信しています。
REQUIREMENTS
募集要項
募集職種 |
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業務形態 | 正社員 |
職務内容 |
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職類期待要件 |
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筆記試験内容 |
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応募資格 | 2025年3⽉に四年制⼤学⼜は⼤学院を卒業・修了⾒込みの⽅、 および2021年4⽉以降に卒業、修了された⽅(就業経験のない⽅に限る) 別途示す「理系学生」の能力を備えていること |
初任給 | 大卒 300,000円(2025年4月入社より) |
諸手当 | 通勤交通費、昼食費補助、ライフプラン手当 など |
昇給 | 年1回 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
勤務地 | 初期配属は東京本店 |
勤務時間 | 8:40~17:10 【休日・休暇】土曜・日曜・祝日 年末年始4日 年次有給休暇14~21日 |
福利厚生 |
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教育制度 |
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採用人数 | ※2025年4月入社より新設 |
採用実績校 | ※2025年4月入社より新設 |
選考フロー |
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エントリーシート締切 | 提出締切:3月24日(日) |
その他 | 【受動喫煙防止策】 屋内原則禁煙。ただし、健康増進法の基準を満たした喫煙室を除く。 |
問い合わせ先 | 〒104-0028 東京都中央区八重洲2-10-17 株式会社 商工組合中央金庫 キャリアサポート部 TEL:070-1310-8858 |
FAQ
よくある質問
採用に関するよくあるご質問を、ご紹介します。