コラム

【人事インタビュー|商工中金のインターンシップに迫る】商工中金の「リアル」な金融コンサルティング業務を実体験。中小企業金融の魅力を肌で感じることができるプログラム。

業界の理解が深められ、自分に合った企業探しのヒントにもなるインターンシップ。例年高い人気を誇っている商工中金のインターンシップはどのような内容なのか。学生たちはどんな気づきを得ているのか。企画・運営を担当している多胡章子が2日間にわたって実施されるプログラムの詳細を解き明かす。

商工中金 人事部

多胡 章子

2012年入社。名古屋支店、研修室を経て2021年4月に人事部に異動し、現在は新卒採用担当としてインターンシップの企画・運営を担っている。これまでにもインターンシップや内定者・新入職員研修講師などの豊富な経験を持つ。

商工中金の営業窓口は、中小企業経営者の最良のパートナー。

—— はじめに商工中金はどのような金融機関なのか、特徴を教えてください。

商工中金は他に類をみない個性的な金融機関であり、商工中金には大きく3つの特徴があります。1つ目は「中小企業支援のプロフェッショナル集団」であることです。1936年の創業以来、一貫して中小企業支援を担ってきた商工中金には、中小企業金融についてほかの金融機関に負けないノウハウや目利き力が蓄積されており、それらを活かして融資に限らず幅広いソリューション提案を行っています。

2つ目は「安定した取引スタンス」であることです。お客さまの足元の収支だけでなく、その会社の技術力や事業計画、取引先との関係性なども含めて会社の実力を判断し、長期にわたる安定的な取引スタンスで支援をしています。お客さまの業況が悪化したような場合でも継続して支援するスタンスを取っており、“雨の日にも傘を貸す金融機関”と言われています。

3つ目はわが国の企業の99.7%を占める中小企業に対して直接支援を行うことは、日本経済の基盤そのものを支えることであり、仕事を通して「社会や地域に貢献している実感」を持つことができることです。メガバンクのように何百億円もの融資を行うスケールはありませんが、全国約7万社の中小企業の経営者に寄り添い経営課題を解決していく醍醐味を味わうことができる金融機関は商工中金しかありません。

—— 働くうえでのやりがいや魅力について聞かせてください。

商工中金に入社すると、まずは全員が営業窓口(法人営業担当)となりますが、中小企業の経営者にとって商工中金の担当者はなくてはならないパートナーです。パートナーとして経営者とどう向き合うか。そこで大事なポイントは、いかに「自分らしさ」を発揮するかということと、「お客さまのために」という想いをオーダーメイド型の提案にのせられるかだと思います。単なる融資担当ではなく、一人のパートナーとして経営者とともに歩み、潜在的な課題にアプローチして、お客さまに寄り添った課題解決ができた際には、大きな充実感ややりがいが感じられます。インターンシップでも現場の第一線で活躍している職員のリアルな声を通じて、そのような醍醐味に触れていただけると思います。

企業の財務分析からソリューション提案まで。
本格的な業務体験を、きめ細かなサポートのもとで。

—— インターンシップの内容を教えてください。

インターンシップの中心となるのは、参加者の皆さんが商工中金の営業窓口となり、企業の財務分析からニーズのヒアリング、ソリューション提案に至るまでの一連の業務を体験していただくプログラムです。

具体的には、ある架空の企業の決算書などを基に財務分析やフレームワークを用いた内部環境分析、外部環境分析を行って、その会社の強み・弱みを把握し、どんな課題があるか仮説を立てます。また仮説を検証するために、社長役となった職員に対しヒアリングのロールプレイングを実施。ヒアリングを通して会社の課題を改めて検討し、社長あてにソリューション提案をする流れとなっています。

—— 企業の財務分析をしたり、ヒアリングを通じて会社の課題を見極めたりするのは、学生にとってはハードルが高いのではないですか?

その点は1グループに1名の先輩職員がサポート役としてつき、決算書の読み方や分析の手法を伝授しますので、財務や経営の知識がなくてもまったく問題ありません。わからない用語や銀行特有の考え方も説明しますし、ヒアリングをする際に、どのように話を運べばお客さまの課題を引き出しやすいかといったアドバイスもしていますので、学部や専攻分野にかかわらず安心してご参加いただけます。

一筋縄ではいかないところも、中小企業金融の面白さ。

—— 過去の参加者からはどんな反応が返ってきていますか?

「仕事内容がよく理解できた」「中小企業金融の難しさや面白さを体験できた」といった声が寄せられています。

中小企業金融というのは、一筋縄ではいかない仕事です。一口に中小企業と言っても、お客さまごとに置かれている状況や課題はさまざまです。社長が事業経営にどんな想いを持っているか、どんな戦略を描いているかによってもサポートの方法が変わります。ですが、その千差万別のソリューション提供にこそ中小企業支援の面白さがあるということを体感してもらえているのだと思います。

—— インターンシップを検討中の学生の皆さんにメッセージをお願いします。

会社を選ぶ際には、企業理念や事業内容に共感できるかどうかを分析することも大切ですが、一番重要なのは、その組織の中で自分はどんな仕事に従事し、どんな貢献ができるのかを知ることです。

商工中金のインターンシップは、実際にどんな仕事ができるのかを知るには最適の機会です。新入職員になった感覚で、法人営業の手がける仕事を本格的に体験していただけます。商工中金に限らず、銀行業界に興味を持っている多くの方の参考になる内容ですし、銀行業界に興味のない方も今後に役立つ学びがあると思いますので、ぜひご参加ください。
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