商工中金の使命は中小企業の発展ですが、これを実現できるのは職員の力があってこそです。高度なスキルやお客さま目線、そして一人ひとりの活力を活かし、職員が持つ能力を最大限に発揮することで、当金庫の使命を果たせます。そのためには、会社の人的資本である職員を最大限に尊重し、一人ひとりを大切にして、全員がWell-beingを感じられる環境を整備しなければならないと考えています。

また、時代が変化するスピードが加速している現在、お客さまのニーズに対して柔軟にお応えするためにも、変化につよい組織にならなくてはなりません。合併などが繰り返されている金融業界において、商工中金は設立以来単一の組織体であり、同質性の高さが良さである一方、課題の一つともなっています。多様性を受け入れ、自律した個性や能力を持つ職員たちがその能力をいかんなく発揮できる組織となるために、キャリア採用にも力を入れ、働きやすくフラットで多様な意見が言える組織づくりに取り組んでいます。

「企業の未来を支えていく。日本を変化につよくする。」という企業理念への共感をベースに、お客さまの価値向上のために変革し続ける人材を育成し、獲得することで、企業理念の実現につなげる。これが、人事戦略の基本構想です。そして、商工中金の職員がWell-beingを実現するためには、仕事、個人、家庭・社会という「3つの充実」を持続させることが不可欠です。「3つの充実」が持続することで、仕事の質や生産性が高まり、企業理念を実現する原動力になると考えています。

どのような働き方を目指したいのか、将来どのような自分になりたいのか。職員一人ひとりが自律したキャリアを描き、その実現に向けたチャレンジをサポートするためのキャリアミーティングを実施しています。

年次に関わらず誰もが成長し、活躍し続けられる環境をつくるために、研修制度も改革しています。これまでは若手社員向けに研修を実施していましたが、年次やキャリアに関係なく自分に必要なスキルを磨けるよう、自由に研修メニューを組んで学べる形式に変更。人生100年時代に、次の自分の実現に向けてリスキリングできる環境を整えているところです。

また、フラットな意見交換ができる場として、社長や経営層と現場による意見交換会を実施しています。いつでも誰でも、社長に直接組織の課題や改善案などをメールで送ることもできます。人材育成、人事制度、処遇、考課、異動など、今後も様々な面で改革をはかり職員をサポートしていきたいと考えています。

中小企業の発展、その先のお客さまの幸せに貢献していくためには、商工中金の職員自身が幸せでなければなりません。Well-beingの「3つの充実」を持続し、一人ひとりが企業理念を実践しながら個性や能力をいかんなく発揮することで、オール商工中金でお客さまの価値向上に貢献していきたいと考えています。また、D&Iを推進することで職員や意見の多様性が増し、さらなるイノベーションが生まれることに期待しています。これまでの常識や枠組みにとらわれず、新たな視点で発想し、議論を深めることで、お客さまにより良い価値を提供できるようになると信じています。

商工中金の職員は本当に志が高く、中小企業の未来、そして日本社会の未来を支えたいという意欲に満ちています。私自身のミッションは、優秀な職員一人ひとりに働きがいのある職場だと思っていただける組織へと変革することです。今後も人事制度の改革などを通して、働きやすく変化につよい組織へと変えていきます。変化を楽しみながら、チャレンジして成長したいという皆さん、ぜひ私たちと一緒に働きましょう。