鉄鋼業界のお客さまを中心に、中小企業向けの法人営業を担当しています。ファイナンスや事業承継、貿易、外為など、鉄鋼ビジネスの上流から下流まで、企業の経営に欠かせない幅広い経済支援を実施。業界のトレンドや商流を把握しながら、最適なソリューションの提案に奔走しています。また、押上支店では調査役という立場として、後輩の育成や指導も担っています。前職までは、プレイヤーとして個人の成果だけに集中していたのですが、後輩の成果にもコミットすることが求められるようになり、大きな成長を実感する日々です。
2021年からは、コンサルティング会社での経験を買われて本部のDX推進部を兼務するように。お客さまのビジネスモデルを改革できるような新規のDXサービスを検討するために、課題の洗い出しや調査に取り組んでいます。商工中金として、どのようなDXサービスを提供することが中小企業の経営の一助になることができるのかを熟慮し、新規事業を形にしていくことに責任とやりがいを感じています。
支店長から職員まで、全員が「お客さまにとって何がいいか」を徹底的に考え、業務に取り組めていることにやりがいを感じます。お客さまへ提案する際に担当者が顧客視点に立つのはもちろんのこと、上司もお客さまを第一に考えたアドバイスをくださります。ここまでお客さま第一主義が浸透している金融機関は、他にないのではないでしょうか。
商工中金にとって一番利益が出せるものではないソリューションであっても、お客さまにとって最適であれば迷うことなく提案します。返済の負担が重く経営に苦しんでいるお客さまに対して、ローンを借り換えるリファイナンスを提案した時のことでした。どうにか返済の負担を減らし、経営を安定させたいと考え、一般的な銀行ではできないような返済期間の延長を提言。上司から認められて実施し、お客さまからも大変喜んでいただけたのは、商工中金だからこそできたことだと思います。お客さまが幸せになれば、ゆくゆく商工中金も幸せになれる。この発想で仕事を進められるのが大きなやりがいです。
大学時代のサークルで英語を使いディスカッションした経験から、自分の考えを伝えて相手の意見を聞き、課題解決の道を探すプロセスに魅了され、コンサルティングに興味を持つようになりました。顧客に長く寄り添い、融資と言う資金援助を行える地方銀行に新卒で就職し、法人と個人向けの営業を担当。ファイナンスや事業承継、私債券、法人保険から資産運用や相続対策まで、幅広く金融業務に携わりました。
キャリアアップを考えた際に、コンサルティングを本職としている人たちの思考法をより深く理解した方がいいと考え、大手コンサル会社に転職。銀行や証券、保険会社を担当する部署に所属し、証券会社のフロント業務の電子化・購買プロセス改革プロジェクトや、地方銀行の新会社・新規事業開発プロジェクトなどを担当しました。この時の経験は、現在のDX推進部での業務やプロジェクトマネジメントなどに活かされています。
地方銀行とコンサルティング会社で、中堅中小企業と大手企業のクライアントをどちらも経験しました。大手企業のお客さまはロジックとコストを重視する傾向にあります。膨大なお金を動かすために、提案を緻密に設計することにやりがいを感じていましたが、あくまで組織対組織の関係性なので、自分は歯車の一部という感じがしていました。
一方、中小企業のお客さまに対しては、意思決定者である社長に直接提案することができ、自分の提案次第で大きく取引先を変革できる可能性を秘めています。私としては、自分の提案次第でダイナミックに経営を支援できる中小企業向けのビジネスに面白さを感じていました。中小企業を専門に支援している商工中金は、まさに私が取り組みたいことを実現できる職場だったのです。コンサルティングでお客さまの課題を把握し、解決策を提案した上で、それを実施するための融資も実行する。商工中金ならこの理想を叶えられると思い、転職を決意しました。
政府系金融機関はお堅いイメージがありましたが、実際はフラットな風通しの良さを感じられる組織でした。上司だからと遠慮することもなく、正しいと思ったことは率直に伝えることができ、それをしっかりと受け止めてもらえるため、積極的に発言しやすい環境だと思います。私も、後輩指導の際は相手の考えを理解することに努め、こちらの意見を押し付けることがないよう心がけています。また、職員一人ひとりが本気でお客さまのことを考えて行動していることにも驚きました。
一方で、商工中金は個人に与えられる数値目標やノルマがないため、良くも悪くもガツガツとした雰囲気は薄いと感じています。これまでのキャリアでは、経験したことがなかったので、その点はギャップを感じました。数字を追いかけるのではなく、お客さまのために何ができるのか、そして自分はどうなっていきたいのか。これらをモチベーションに仕事に取り組めるからこそ、商工中金はお客さま第一主義を実現できているのだと思います。
支店に所属しながらもDX推進部を兼務するという、社内でも珍しいとても貴重な経験を積ませていただいています。この経験を活かして、取引先であるお客さまに直接関わりながら、中小企業のDXやデジタル化に資するようなキャリアを歩みたいと考えています。
世の中ではDXが取りざたされていますが、中小企業はDXなどの本業以外に充てるリソースが不足してしまい、どうしても導入が後回しになってしまいがちです。そして、DXはITシステムを導入して終わりではありません。組織や風土そのものから変革させるのが、本当のDXなのです。支店と本部を両方経験している強みを活かし、お客さまの生の声をDX施策に反映させ、商工中金らしいDXサービスを作り上げていきたいです。
商工中金は幅広いキャリアを描かせてもらえる組織だと思います。積極的に手を挙げれば、どんどん新しいことにチャレンジできる環境で、皆さまの理想のキャリアを実現してください。