現在はソリューション事業部にて、主にプロジェクトファイナンス案件を担当しています。全国の支店からさまざまな地方の事業やプロジェクトに関する相談が寄せられるので、「どのような仕組みにすれば利益を生むプロジェクトとなり、ファイナンス案件にできるか」を検討。キャッシュフローモデルを精査し、ストラクチャーを考えて、ファイナンス面からプロジェクトの具現化を支援します。
新規案件の相談を受けた際は、まずチームで「商工中金がどのようにお客さまを支えられるか」を考えています。そして中長期的な視点に立ち、地域経済に貢献することを目指して、地域の金融機関などを幅広く巻き込むよう案件を組成。「お客さま、そして地域の発展のために」という意識は、商工中金のDNAとして職員に根付いていると感じます。お客さまのプロジェクトに対する想いを受け止め、伴走し、お互いに納得するまで議論する。そして、無事プロジェクトが遂行された時には、この上ない喜びを感じることができます。
中堅中小企業を支援する商工中金ならではの、金融のダイナミズムを感じられる案件に多く携われているのが一番のやりがいです。地域密着のプロジェクトは、その地方の産業全体にも影響を与えます。営業店や業務企画部、融資部、ソリューション事業部などが一つのチームとなり、前向きに議論しながらお客さまや地域の発展を支援する。この姿勢は商工中金らしい文化だと感じますし、一緒に働いていて大きな刺激を受けています。
印象に残っているのは、沖縄のテーマパーク開発案件です。県民所得が全国最下位という厳しい環境にある沖縄にてプロジェクトを実現することは、継続的な雇用の確保や地域の活性化にもつながります。沖縄の地に資産として残せるようお客さまとひざ詰めで議論し、二人三脚でストラクチャーを作りこみました。その結果、ストラクチャー面だけでなく、地域発展に資したいという商工中金の本気度を評価いただくことができました。金融の知識やスキルはもちろん、人間力を発揮してお客さまにぶつかることの重要性も実感したプロジェクトでした。
アイデンティティが形成される学生時代に海外で暮らしていたことから、日本人であることを意識し、大好きな日本をもっと良くしたいという思いを抱くようになりました。日本の社会を構成するヒト、モノ、カネの中で何に貢献したいだろうと考えた結果、「日本をファイナンスで支えたい」と思うように。そして、新卒では政府系金融機関に就職しました。
最初の配属はストラクチャードファイナンスの部署で、その際に海外船舶に融資するシップファイナンス案件に携わりました。その後、金融業界でできることを増やしたいと思い、民間投資会社など4社を経験。海運業界向けのストラクチャードファイナンスを中心に、コーポレートファイナンスやM&Aなどデッド・ファイナンスからエクイティ・ファイナンスまで幅広いスキルを身につけてきました。
帰国子女で英語が得意なことから、これまでのキャリアでは海外案件を中心に担当してきました。しかし、本来金融業界を目指したきっかけである「日本をファイナンスで支えたい」という思いとのギャップを感じるように。これまでの転職は経験値を増やすことに注力してきましたが、商工中金への転職は「日本社会に少しでも貢献したい」という思いから決意しました。
商工中金は、日本の中堅中小企業を支える金融機関です。駅前の再開発案件や国内材を利用した地産地消のバイオマス案件など、「地方活性化×ファイナンス」が実現できるプロジェクトに携われるチャンスが多数用意されています。商工中金なら、これまでのキャリアと金融業界で成し遂げたい目標が合致すると感じたのです。
前職までは海外の大規模案件が多く、組織対組織の交渉が常でしたが、商工中金は地域密着の国内案件が多いので、人対人の仕事が中心になっています。自分らしい人間力を発揮しながら、ダイナミックに地域経済や日本社会に貢献する喜びをかみしめています。
政府系金融機関は真面目で慎重に仕事を進めるといったイメージを持っていたため、商工中金もそのような雰囲気かなと思い入社したのですが、実際は想像以上にスピード感があって柔軟な社風でした。会社の方針を決める時にも、ワークショップを開きみんなを巻き込んで議論することに驚かされました。職員全員が商工中金に向き合い、そしてお客さまのためにスピード感を持って仕事を進める文化は、私の性格にもぴったりなものでした。
プロパーの職員は営業を経験しており、中堅中小企業の経営者と顔を突き合わせて難しい交渉をしてきているので、柔軟なコミュニケーション能力に長けていると感じます。経営層との距離感が近いのも魅力で、定期的に開催される社長や役員との意見交換会では、建設的な意見であれば、年次に関わらず真剣に向き合ってもらえます。常に「自分ごと」としてのインプットとアウトプットが求められるので、変化を恐れず全員が前向きにチャレンジできる環境だと感じています。
「日本をファイナンスで支えたい」という夢は壮大です。しかし、その気持ちを忘れず目の前のお客さまに向き合い、着実に成果を残していくことで、夢の実現に近づけると信じています。担当する案件では、そのプロジェクトが土地に根付いて地域の財産になるものであるかを十分に見極めて取り組みたいです。結論が得られるのは数十年先にはなりますが、その時に関係者全員が満足する結果を得られるように、さまざまな状況を想定しながら進めることが、この仕事の一番の面白みですから。また、将来的には女性の管理職として活躍することも目指しています。
商工中金は、金融機関の中でも中立性や公共性が求められる特殊な立ち位置にあります。その上で今、組織としての大きな変化も求められています。現に制度や組織は大きく変わりつつあるので、変化を楽しめる人にはとても刺激的な環境なのではないでしょうか。中堅中小企業や地域経済に貢献し、日本をより良くしたいという思いを抱いている方は、ぜひ私たちと一緒に働きましょう。