商工中金を変える。現実的な視点で着実に改革を進める、という業務改革チームの求人を見て、貢献したい、変化した姿をこの目で見たい、と考えて入社しました。配属されたプロジェクトチームは、ミドル・バックオフィス全般のビジネスプロセス改革を担っており、まずは年間およそ10万枚の伝票が手作成されていた経費支払い事務のシステム化を担当しました。当金庫初めての電子帳簿保存法に対応したシステムだったため、法令の要件に沿った社内ルールの変更を関係各部と調整した点などが特に印象に残っています。その後、営業店から公募したメンバーと業務カイゼン活動を行い、効率化やコスト削減を目指して業務フローの見直しや、エクセルによる簡単な作業用ツールを展開するなどの身近な改革・改善活動などを進めました。
2021年4月からは管理職に昇格し、プロジェクトチームのメンバーが進める施策のサポートやマネジメントに注力する日々となりました。現在進めている施策の一つに、サービスオフィス設置による営業店事務の集約化施策があります。この施策は営業店の後方事務を集中的に処理する拠点を設置することで、営業店の事務負担軽減とそうした事務を担っていた人材を営業担当者のサポート人員として「多能化」を推進する施策で、施策の企画から各部調整、経営への報告など、幅広い業務を推進中です。いろいろな意味で商工中金の「これまで」の仕事のやり方を大きく変えていくために日々奔走しています。
入社した当時は、希望が叶って業務改革のただ中に身を置いて仕事できたことが何より楽しいと思いました。なにしろチーム全体が業務改革のさまざまなプロジェクトを同時に進めていたため、自ら考えて判断しなければならないことが多く、裁量がとても大きいと感じました。経費精算システムを導入した際も、担当は私一人で、都度、関係各部に意見を求めながら進めました。大きな責任をもって取り組んだことは、やりがいを感じるとともに自信にもなりました。
また、商工中金の規模やキャリア採用者が少ないという点から、マネジメントへの参画は難しいと思っていましたが、管理職にチャレンジする機会を与えてもらえ、新たな視点で仕事に携わることができました。管理職としての責任感を持ち、「お客さまのために」という商工中金マインドと、外部からの人材ならではの感覚や視点を活かして、これからも商工中金を大きく変革させていきたいと思います。
新卒で入ったのは地元の地方銀行。しかし、東京で自分の力を試してみたいという思いをずっと持っていて、上京して証券系信託銀行に転じ、その後系統金融機関でキャリアを積むことになりました。一つの業務を極めるというよりも銀行業務に幅広く携わったと思います。ミドル・バック部門でのオペレーションはもちろん、企画部門では銀行本体の商品・営業企画のほか代理店向けの企画・運営も長く担当しました。その後は勘定系システム更改プロジェクトへの参画や事務企画業務にも携わり、系統金融機関ではコンプライアンス業務に携わるなど、スキルを広げることができました。系統金融機関で勤務したのち、再び元の証券系信託銀行へ。以前私が携わっていたインターネットバンキングシステムの更改を控え、業務とシステムに知見がある人の力が必要ということで声をかけていただき、自分のスキルが役立つのであればと戻りました。いろいろな経験をしましたが、証券系信託銀行へ戻るきっかけでもあった、システム開発に関連する業務要件の設計や実務に直結する事務フローの構築は仕事として面白いと感じますし、結果的に経験も長くなり、今では強みの一つだと考えています。
業務経験が長くなるなか、社会が求める銀行の役割について考えさせられることが増え、新卒で銀行を選んだ時の「金融を通じて経済活性化に貢献する仕事がしたい」という思いが改めて芽生えてきました。銀行員として建設業や製造業など、ものづくりの現場を知ったことで、後世に残るものを作り出す仕事への尊敬の念と強い憧れを抱くようになり、そうした企業や地域を支援することに銀行の存在意義があると考える自分の価値観に気づきました。その原点に戻りたいと思ったことが転職のきっかけです。また、金融業界の業務改革は絶対に必要と考える中で、興味を惹きつけられたのが、商工中金の業務改革推進チームの求人募集でした。「いま世の中から変革を求められている商工中金で現実的な視点で着実に業務改革をしてほしい」というメッセージを見て、中小企業を支える純粋な金融機関で本当に何かを変えようとしているのではないか、その景色が変わる瞬間に自分も立ち会いたいと思いました。そして、面接を受けていく過程で、改革への強い意志と中小企業を中心とするお客さま本位の姿勢を感じられたことが転職を決めた大きな理由です。
初めてプロジェクトチームのメンバーとの飲み会に参加した時のこと。「こんなことをやりたい」「もっとこうしたい」という前向きな議論と「他社はどうか」「商工中金のやり方ををどう思うか」といった積極的なやりとりに囲まれ、驚きました。その姿勢は業務においても変わらず、一人ひとりがもっと良くしよう、今のままではだめだという強い気持ちと、着実に成果を出して商工中金を変えていきたいとの思いを抱いています。メンバーのモチベーションの高さと前向きさに、自分が同じチームにいられることを誇らしく、幸せに思います。また、当然と言えば当然なのかもしれませんが、「雨が降った時こそ傘を貸す」という銀行の存在意義と社会的な使命感が広く浸透していると感じますし、日本を支える中小企業の役に立ちたいという初心を持ち続けて働く方が多いと感じました。個人的には、本部での業務経験が長くなり、営業店やお客さまを遠く感じていましたが、商工中金ではお客さまのために働いていると感じられることも増えました。
今後も商工中金は、変化に対して立ち止まらず、前進し続けなければならないと思います。どのように変わっていくかは予測しきれない部分もありますが、いずれにせよ、外部出向や転職などで外の世界を見てきた人たちの視点はますます重要になっていくのではないでしょうか。様々な考えや意見が前向きに議論される組織となれるよう、キャリア採用者にはその姿勢が求められていると思いますし、私自身もその役目を担っていきたいと思います。また、プロジェクトチームの一員としてこれからも業務改革を着実に進め、「会社は変わった」と職員の皆さんに感じてもらえるよう、自分の持てる力を活かしていきたいです。
ただ、商工中金が中小企業のための金融機関であることは変わりません。いつまでも中小企業の皆様のお役に立つ金融機関であり続けるために、自らが変わる意識を持ち、商工中金の強みを発揮したいと思う方たちと一緒に働くことができると嬉しいです。