大学時代に金融経済論のゼミに所属していたことから、金融業界を中心に就職活動していました。中でも日本企業の99%を占める中小企業の支援に特化した商工中金は、将来的な日本の発展に貢献できそうだと思い入社。福岡支店に配属され、営業窓口として不動産や飲食、卸小売業界のお客様を中心に担当していました。コミュニケーション力や調書の作成方法、決算書を読み会社の状況を把握する力などを身につけ、法人営業としてのスキルを磨いていました。
職場の人間関係に恵まれていましたし、商工中金の仕事はやりがいを感じていました。しかし、第一子の出産予定があったことや、転職した先輩の話に刺激を受けたことで、20代のうちにこれまでの経験を活かして他の業界に挑戦してみたいと思うようになり、転職活動を開始。日々の仕事で中小企業の人手不足を実感していたことから、人材業界にも興味を持ちましたが、最終的にプレゼンテーションスキルや営業力をさらに磨きたいと考え、外資系生命保険会社に転職しました。
代理店営業として、乗り合い保険代理店に対する営業活動を行っていました。自社商品を積極的に販売してもらえるよう、代理店に対して商品のプレゼンテーションを実施したり、お客様のニーズに対する訴求方法を提案したりと、コミュニケーションを取りながら信頼関係を深めていきました。また、新たに自社商品を取り扱ってもらえるよう、担当地域の保険代理店の新規開拓も実施。保険販売も請け負っている税理士事務所の開拓にも力を入れていました。
営業を科学・分析する会社だったため、お客様の抱える潜在的なニーズをいかに引き出すか、ということを常に考えながら仕事に向き合っていました。お客様のタイプの見抜き方からそれに対する話法、ニーズに応じた訴求方法まで徹底して考え抜き、分析しながら行う営業は非常に刺激的でした。商談のゴールに向けてどのように話を進めていくかを考えて、「論理を用いて感情に訴える」営業手法を知り、身につけたことで、ロジカルな法人営業に成長できたと思います。
前職では営業スキルが日々磨かれていきましたし、生命保険に関する知識が増えていく面白さも感じていました。しかし、お客様に直接ソリューションを提案し、喜んでいただくという機会はありませんでした。次第に「お客様への貢献をもっと実感したい」という思いが募っていたところ、福岡支店時代にお世話になっていた上司から「戻ってきて、また一緒に仕事しようよ」と言っていただけたのです。銀行は出戻りできないというイメージがあったので驚きましたし、最初の反応は「えっ、戻れるんですか？」というものでした。そこで初めてアルムナイ制度について知り、「ぜひ戻って、また頑張りたい」と伝えました。
正直、一度辞めた社員が出戻ることに対して皆さんはどう思うだろうという不安や、今後のキャリア形成に影響はあるのだろうかという不安はありました。しかし、アルムナイ入社面談ではこれまでの経験や思いをフランクな雰囲気で聞いてくれて安心しましたし、福岡支店時代の同僚たちからは「おかえりなさい」と歓迎してもらえて嬉しかったです。キャリア形成の不安も人事部(現：キャリアサポート部)に伝えたところ、これまでの経験を踏まえて適切に評価するという説明を受け、前向きな気持ちで戻ることができました。
アルムナイ入社後は、松戸支店に配属されました。入社初日にアルムナイ制度を利用した経緯を支店メンバーに伝えましたが、特に気にせず受け入れてくれたのでありがたかったです。そして、営業窓口として製造業界のお客様を中心に担当し、支店目標達成に向けた営業推進や新規相談の対応を行っていました。後輩育成では、前職で身につけた仕事への向き合い方や目標の立て方、トークの進め方などを共有し、ロジカルな営業力を高めようと意識していました。
福岡支店時代から将来的に国際部で勤務することに関心があったことから、キャリアチャレンジ制度を利用し、2022年に国際部の貿易・投資支援センターへの異動が叶いました。東京や北陸エリアの店舗担当として営業店のサポートを行っています。具体的には、海外現地法人での資金調達やL/C等を利用した貿易取引など、国際業務のニーズがあるお客様に対して、営業と同行訪問を行いニーズのヒアリングやソリューションを提案。担当店舗のメンバーに対し国際業務の研修を実施したり、ニーズがありそうなお客様のファインディングを行っています。国際部の仕事では海外の銀行とのやり取りが発生するので、日常的に英語で記載された書類に目を通しています。グローバルな案件に携わることで視野が広がり、語学力など新たなスキルを伸ばすチャンスもいただけています。
前職で身につけたロジカルな営業ノウハウや話法は、アルムナイ入社後の仕事でも大いに役立っています。以前までは感覚的に営業トークを進めることもあったのですが、商談のゴールを目指し、自然なトークの中で潜在的なニーズを引き出せるようになったことで、営業の打率も高まりました。また、前職時代に組織に貢献することの大切さを指南されたこともあり、「今のポジションでできることは何か」という観点から、自分の仕事に取り組めるようになったと感じています。
これまでの経験や身につけてきたスキルを活かし、今後は国際部にて国際業務の専門性をさらに磨き、海外銀行への出向を目指したいです。海外は価値観や文化、商習慣が日本とまったく異なるので、すべてが刺激的だと思いますし、そのような場に身を投じて仕事に向き合うことで大きな成長を遂げられると考えています。また、さまざまな経験を積んだ後、国際業務のプロとして取引先の支援や国際業務の推進に取り組んでいきたいです。
一度転職したからこそ、商工中金は本当に良い会社だなと改めて思うようになりました。担当するお客様の経営課題をヒアリングし、融資やソリューションを提供することで、お客様に喜んでいただける。そして、中小企業の成長と日本経済の発展に貢献できる。日々の仕事でお客様や社会にお役立てができているのだと実感でき、それが大きなやりがいにつながっています。また、福利厚生や給与への満足度も高く、やりがいと働きやすさのバランスがとれた最高の会社だと思います。
あとは、なんといっても人の良さです。商工中金の社員は穏やかであたたかく、優しい人ばかりです。アルムナイ入社を誘っていただいた際も「また、この人たちと一緒の会社で仕事したい」と素直に思えましたし、再入社後も皆さんが優しく接してくれたことに感謝しかありません。また、希望通りに国際部に異動できましたし、自分らしいキャリアを実現できる組織だと思います。組織としても変化を遂げている最中で、今後の仕事の幅が広がっていくのだろうと感じています。これからも商工中金の変化を楽しみながら、中小企業の未来を支えていきたいです。
商工中金で営業窓口を経験後、キャリアの幅を広げるため外資系生命保険会社へ転職。
保険代理店に対し、自社商品のプレゼンテーションや研修、ニーズのヒアリングなどを実施。ロジカルな営業スキルを磨く。
営業窓口として前職での経験を活かす。その後キャリアチャレンジ制度を利用し現在は国際部にて、グローバルな国際業務に挑戦中。