マクロとミクロの
視点を重ね合わせ
中小企業の価値向上に
貢献する。

野﨑 善仁Yoshihito Nozaki

総合職 本部

2009年入社 /
経営企画部

官庁への出向で身につけたマクロの視点を活かしていく

初任地の神戸支店時代の上司に後押しされ、2014年から2年間官庁に出向したのは貴重な経験であり、現在の経営企画部の業務にも大きく役立っています。神戸支店では繊維や旅館など県内地場産業を中心に営業を担当していましたが、商工中金の社会的意義を外から見つめてみたいと考えたのが出向を希望した動機でした。出向先では主にマクロ経済の動向把握と分析を担当しました。出向していた2014年4月はちょうど消費税が5%から8%に引き上げられた時期で、さらに当初2015年に実施予定であった10%の引上げにむけてさまざまな経済政策に関する議論が繰り広げられていました。アベノミクスはデフレ脱却をなしえていないではないかとの批判も湧き上がる中、個人消費の動向分析や、賃金や失業率といった雇用情勢の分析、中小企業を含む日本企業の収益分析等を通じ、当時の日本経済の実態について真剣に議論を重ねる毎日を過ごしました。出向期間中は半年ごとのローテーションでさまざまな分野の経済分析を担当したことで、金利、物価、鉱工業生産指数など、商工中金の業務にも活かすことのできるマクロの視点が身につきました。また、日本経済の成長には中小企業の活性化が不可欠であり、それを支える商工中金の役割がいかに重要であるかを感じることができた点でも、とても有意義な2年間となりました。

国内だけではなく世界市場を見渡しシンジケートローン実行へ

出向して得たマクロの視点は出向後に赴任した新宿支店の営業にも大きく役立ちました。担当先は23区内や多摩地域などの約100社でしたが、自動車関連部品メーカーのお客さまへのシンジケートローンによる融資案件が持ち上がったときのことです。自動車産業といえば当時から、国内では若者のクルマ離れが指摘され新車販売数も思うようには伸びず、また、電動化の波も従来の部品メーカーにとって無視することのできない大きな課題となっていました。ただ、そのお客さまは、欧州有名メーカーの自動車には必ずといっていいほど搭載され今なお市場拡大を続けている、ある部品の製造を手掛けられており、ニッチな分野ながら世界でもトップクラスのシェアを誇る企業でした。当時は、欧州に設けた生産拠点が本格稼働を開始したばかりだったのですが、進出間もないこともあって費用が先行し、欧州拠点は大きな赤字を抱えていました。金融機関としてはこの会社の事業の将来性をどのように評価し、またどの程度踏み込んだサポートをするのか判断が分かれます。シンジケートローンに参加する金融機関の多くは、欧州拠点が軌道に乗るまでの間、判断を先送りするというスタンスでした。そこで商工中金は主幹事として、各金融機関への理解を求めるべく、上司や本部の力も借りながら当社のビジネスについてレポートをまとめました。このレポートは、お客さまの事業を理解し課題解決に向けた提案を行うためのコミュニケーションツールとして商工中金内部で活用している、V(Value Up)レポートと呼ばれるものです。出向中の経済分析の経験を活かした、世界の自動車市場の動向などマクロの視点での分析や、国内外の工場に赴くことで確認した技術力や生産体制、財務諸表などのミクロの視点も重ねてレポートをまとめあげたことで、各行にも納得していただき最終的にはシンジケートローンの組成に結びつきました。

商工中金の一員であることに改めて感じる誇り

その融資からほどなく、お客様の欧州をはじめとする事業は軌道にのり、「野﨑さんが担当で良かった」と経営者の方から感謝の言葉をいただきました。こうした言葉をいただくのはそのお客さまに限ったことではなく、商工中金ならではの取り組み姿勢も含めて評価していただけるのは大変ありがたいもので、大きなモチベーションにつながります。現在の経営企画部は経営戦略の立案や経営資源の配分を企画することが主な業務であり、私自身は予算編成とその運用管理を担当しています。仕事の多くは他の部署との連携が重要ですから他部署とのミーティングを重ねるのが日常で、着任前にイメージしていた以上に議論が行われ、しかも中小企業の価値向上に貢献するという商工中金の使命を果たすためにはどうすればいいかということが常に議論の軸となっています。ここまで中小企業の将来を皆が考えている金融機関はおそらく他にはないでしょうし、商工中金の一員であることを改めて誇らしく感じています。着任して日が浅いですが、経営企画部という私にとって新しいステージでも、マクロとミクロの視点を活かし、商工中金の使命を果たすことに貢献できればと考えています。

Movie Interview

Profile

氏 名
野﨑 善仁
部 署
経営企画部
入社年
2009年
出身学部
経済学部

これまでのキャリア

2009 / 04
神戸支店へ配属。窓口サービス課および営業企画課を経て、2010年4月から営業窓口として繊維、旅館など県内地場産業を中心に担当。
2014 / 04
官庁に出向。経済動向の調査・分析や、経済政策の企画・立案に関する調整等の業務を担当。
2016 / 04
出向を終え、新宿支店へ。東京西部を中心に、製造、小売り、サービス等、幅広い業種のお客さまを担当。
2019 / 08
経営企画部へ異動。予算編成方針の企画・管理、リスク管理に関する方針策定、金融規制への対応等を担当。

休日の過ごし方

スキーやゴルフが趣味です。最近は、3歳になる娘がいろいろなことに興味を持つようになり、休日は家族と出かけることが多くなりました。またカメラ関連のお客さまを担当したことがきっかけで、写真を撮ることが新しい趣味です。被写体はもちろん、娘です。

※職員の所属部署・掲載内容は取材当時のものです。

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