海外まで赴いて
お客さまを知り、
融資を実現する

日比野 晃Akira Hibino

総合職 営業窓口

2014年入社 /
新潟支店 営業第二課

すべての起点はお客さまへの思い

「過去につらかったとき、商工中金が助けてくれた」。お客さまを訪問していると、そのようなお声がけをいただくことが数多くあります。中小企業の業績は浮き沈みがあり、継続して好調というお客さまは珍しく、さまざまな理由で経営が行き詰まったことを経験された企業が多いというのが実状です。目の前で困っているお客さまをなんとか助けたい。そうした気持ちが私だけではなく、商工中金の仕事の原点にはあります。もちろん、お客さまへの融資を実現するために、社内の審査を通すことは決して簡単ではありません。苦境に陥ったお客さまの経営を支えるために、何度も面談を重ねて直近の事業の状況を確認したり、今後のビジョンを聞いて一緒に事業計画をつくるケースなどもあります。また、銀行間で協力体制をつくって支援できるように、他行との交渉を行うことも珍しくありません。商工中金が支援する意思を示せば、それが呼び水となって他行も協力してくれるケースも多いのです。どれだけ自分が汗をかいたかが、結果を左右する。融資が実現した際のお客さまからの「ありがとう」のひと言は、何物にも代え難いものがあります。

海外の製造拠点に足を延ばして現地調査

お客さまのことをよく知るために欠かせないのが、製造拠点などの現場にも足を運ぶことです。時には海外の製造拠点にまで赴いて調査するケースもあります。私も過去にお客さまの海外工場の移転をサポートしたことがありました。工場は発展が著しい中国の深センにありましたが、人件費の高騰などにより移転を余儀なくされていました。その移転資金を融資する際に、お客さまの現状や移転先を調査するために実際に現地まで赴いたのです。商工中金には海外に製造拠点を持つお客さまのところにも営業窓口が積極的に足を運ぶことができるような海外実査制度があります。社長の話を伺っているだけではなく、実際に直接その現場を自分で見なければ、わからないことのほうが多いものです。深センのお客さまの海外実査を通じて企業の現状を理解し、融資につなげたことで無事、工場の移転が実現しました。そして移転に合わせた生産能力の増強や人件費削減などの企業努力もあり、お客さまの企業価値向上に寄与することができたと考えています。また、深センの街を体感したことも貴重な体験となりました。スマホ決済はあらゆる場所ですでに当たり前。街の至るところで再開発が行われてとどまることなく変化し、あまりにも日本とは違う光景に衝撃を受けました。日頃できない経験ができるのも、商工中金に入って良かったことの一つです。

経営者と接して世界を広げる

深センでは取引先の経営者と行動を共にし会話をすることで、事業に対する考え方などを深く理解できました。さまざまなバックグラウンドや考え方を持つ経営者の方々と接する機会が多いことはとても貴重な経験になりますし、人間的にも成長できる環境が整っていることも、商工中金の仕事の魅力の一つだと思います。新潟支店に異動してからは、主に新潟市内を中心にお客さまを担当しています。各種サービス業やメーカーだけではなく、米どころ新潟だけあって、担当する企業の中には米の卸売業者や米菓製造業、酒造会社のほか、肥料、農薬、各種資材などを取り扱う企業もあります。あまり経験したことがなかった業種に触れて、農業関連の補助金制度なども学びながら、自分の世界がまた広がりつつあります。再生局面にあるお客さまの支援を行う「経営サポーター」という立場にもなり、事業承継やM&A、ビジネスマッチングなど、さまざまなソリューションでお客さまのサポートをできるような努力を続けています。これからも、学び続けることで幅広い引き出しを持つ営業窓口になり、中小企業が直面するさまざまな局面や課題に対して、最善の策を提案できる存在になっていくつもりです。

Movie Interview

Profile

氏 名
日比野 晃
部 署
新潟支店 営業第二課
入社年
2014年
出身学部
政治経済学部

これまでのキャリア

2014 / 04
川崎支店に配属となり、窓口サービス課にて、預金や為替に関わる業務を担当。
2014 / 07
営業企画課にて、契約書の作成や貸出の実行手続きを担当。
2015 / 04
営業課に配属。川崎市内や都内を中心に約50社のお客さまを担当。京浜工業地帯ということもあり、お客さまの業種は製造業が中心。営業活動、審査業務に取り組む。
2019 / 08
新潟支店に異動。新潟市内を中心に約100社のお客さまを担当。米菓製造業者や米の卸売業者など、地場産業に根付いた業種を担当。

休日の過ごし方

休日はゴルフや登山など、外で体を動かすことでリフレッシュしています。また、スキーやスノボ以外で新潟に来ることはなかったので、県内の観光地巡りなども行っています。

※職員の所属部署・掲載内容は取材当時のものです。

職員インタビュー 一覧