Project Story 07

他行との違いを見せる!
当金庫ならではの複合的なソリューション

松野 峻明Takaaki Matsuno

2017年入社/梅田支店 営業第一課

MOVIE INTERVIEW

ペットボトルのリサイクルビジネスへの驚き

初めて見るペットボトルのリサイクル工場に、松野は息をのんだ。野球場と変わらない広大な敷地。敷地内にある10棟の工場建屋の中は自動化されており、社員は各建屋に二人だけだった。ペットボトルのリサイクル事業についてはお客さまの銀行窓口である常務から聞かされていたが、これほどまでに広大な敷地内で設備の自動化が進んでいるとは想像もしていなかった。そしてこの事業を営むお客さまとその後、松野にとっては最大規模となる融資案件がまとまることになる。梅田支店に配属となり2年目の4月、営業窓口となって間もない頃である。「明日、ウチとお取引が深いお客さまのところに担当交代の挨拶に行くぞ」と課長に声をかけられた。ペットボトルのリサイクル業と知らされていたが、どのような事業なのか全くと言ってよいほどイメージが湧かなかったのを覚えている。お客さまの本社に訪問し、出迎えてくれたのは常務だった。松野は課長が一緒とはいえ、年齢が倍以上離れた会社役員の方と対面し、緊張でいっぱいだった。正直、緊張のあまり、自分が何を話したのかも忘れてしまっている。2回目以降の訪問は、松野一人ですることになった。課長は松野にもう任せても良いと判断したのだろう。若いうちから仕事を任せてもらえる環境がある・・・商工中金の会社説明会で聞いた言葉が久しぶりに頭をよぎった気がした。2回目も3回目の訪問時でも緊張が解けなかった。それでも毎月定期的に足を運ぶことでだんだんと緊張も解け、常務から事業の内容を教わる関係になっていった。「サンプルを手に取りながら、仕入れから加工プロセス、最終製品までどのようにリサイクルをしているのか。何度となく、詳しくご説明いただきました。すべて初めて知ることで、非常に新鮮な経験であり驚きでした」

再資源化してアパレル製品などの原料になるペットボトル

日々の生活から排出されるプラスチック類などの資源ゴミは、区や市町村など地方自治体が一手に収集し、資源ゴミを扱う公益財団法人・日本容器包装リサイクル協会が資源ゴミの入札を取り仕切ることになっている。応札するのは言うまでもなくリサイクル事業者だが、区、市町村によって資源ゴミの“品質”に違いがあるという。「ペットボトルならシールが剥がされているかどうか。また中身のジュースなどがきちんと洗浄されているかなどバラツキがあり、その“品質”に応じてキロ当たり数十円単位で応札するわけです」。一般的にリサイクル事業者はアルミ缶等の資源ゴミも扱うことが多いが、そのお客さまはペットボトルを専門としており、関西では上位の売上規模を誇る。ペットボトルは、まず粉砕され、洗浄、熔解といったプロセスを経て粒状、あるいはシート状に成形される。粒状のものは主に中国や台湾に輸出され、アパレル製品の原料となる。シート状のものは国内で野菜や卵のパックに再利用される。中国がペットボトルの輸入を禁じて各国が一時パニックになったが、それはゴミ収集場にあるようなゴミのままでは輸入しないということで、アパレル製品の原料の形になっていれば、現在も輸入を受け入れている。つまり、そのお客さまはペットボトルを再資源化して、輸出あるいは国内の取引先に出荷する事業だ。ビジネスは安定しているように見えたが、実は大きな問題を1つ抱えていたのだった。

経営に情熱を燃やす社長の姿勢に身が引き締まる思いだった

常務とある程度何でも話すことができる良い関係ができた頃のことだ。「今すぐではなく1年ほど先のことだけれど」と口にしたのは、工場敷地の買い取り問題だった。広大な敷地は自治体が所有しており、お客さまは事業用定期借地権で工場の土地を借りていたのだった。その土地の買い取りか、立ち退きかを自治体から迫られていたのである。定期借地権は契約を更新しないことが前提であるため、二者択一。「ただ、立ち退きの選択肢はありませんでした。そもそも広大な敷地が近隣にまずありませんしあったとしても許認可の取得に時間がかかります。周辺住民の反対も目に見えているため買い取る選択肢しかありません。その資金需要がすでに潜在化していました」。そのため、松野は1年後を見据え更にリレーションを深めていった。訪問するたびに常務や社長が環境問題解決に取り組む意欲を持っていること、現在の業績説明、半年後1年後の展望を熱く語り、経営に情熱を燃やす姿勢に心が熱くなっていった。

※職員の所属部署・掲載内容は取材当時のものです。